木工所案内
たにてる工芸(滝工房) 〒922-0133 石川県加賀市山中温泉滝町 ホ199-1
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伐採した樹木を竪木と横木に区別し、目的に応じて製材木取りをします。竪木取(たてぎどり)は山中独特の木地の取り方です。 通常の漆器は、横木取といって、木を繊維に沿って切ったものを木地として使用していますが、山中漆器は木を輪切りにして年輪に沿って木地を取っていきます。竪木取は、横木取よりもはるかに強度が強いため、厚さ1ミリという光が透けるような薄挽きも可能です。 高度な技術が必要な上に廃棄率が高くなるため、他の産地ではあまり行われていません。
竪木による木取りを行います。例えばお椀の場合は仕上がり寸法より3〜6mm高く製材し、おなじく9mm以上大きく輪を描いて、8角から12角に角を取ったものを作ります。 それを轆轤(ろくろ)にかけ、内径・外径ともに仕上がり寸法より6〜9mm余分にして、乾燥しやすい型に造ります。この後、水分が12%程度になるまで乾燥させ、50〜60日間養生させます。これは木の動きを止めるための重要な工程です。
養生させた材料を更に水分を10%くらいまで乾燥させ、内外とも3mm位の余裕をもって中荒挽きを行い、再び30〜50日間養生させます。 こうすることにより、材料は空気中の乾湿による膨張、収縮が殆ど停止した状態になります。 仕上げ挽きを行って素地の完成です(外側を寸法通りに仕上げ、次に蓋の寸法型を使い内径を決め、仕上げ挽きをします)。
木地固めは木地の木目の中まで漆を吸わせて木地繊維を締め固め、木地の狂いを防止します。そして木地の凹部にへらで錆を入れ目止めをします。
乾燥後、木地の狂いやヤセを防ぐとともに使用中の強度が要求される高台部分や縁部分に麻布を糊漆で貼り、補強します。
地の粉・糊漆を調合した「下地漆」を木ベラで塗ります。多少の凹凸が出来ますので、乾いた後にきれいに研ぎます。下地を2回、研ぎを2回繰り返しその強度を高めます。 最後に砥の粉を漆でよく練った錆地を、木ヘラで全体に均一に薄く滑らかにつけ、乾燥させてから滑らかになるようにきれいに研ぎます。
黒漆を刷毛で全面に薄く塗布し、乾燥後、漆の密着をよくするために炭を用いて平滑に研ぎます。面が平滑になるまで何回か繰り返します。 最後に上塗り漆を用いて、ほこり、塗りむら、刷毛目に注意して塗り上げ乾燥させます。 蒔絵:漆で文様を描いてから金銀粉を蒔き、更に加工研磨して蒔絵を仕上げます。
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