木地固めは木地の木目の中まで漆を吸わせて木地繊維を締め固め、木地の狂いを防止します。そして木地の凹部にへらで錆を入れ目止めをします。
乾燥後、木地の狂いやヤセを防ぐとともに使用中の強度が要求される高台部分や縁部分に麻布を糊漆で貼り、補強します。
地の粉・糊漆を調合した「下地漆」を木ベラで塗ります。多少の凹凸が出来ますので、乾いた後にきれいに研ぎます。下地を2回、研ぎを2回繰り返しその強度を高めます。
最後に砥の粉を漆でよく練った錆地を、木ヘラで全体に均一に薄く滑らかにつけ、乾燥させてから滑らかになるようにきれいに研ぎます。