最近よく、ネジきりをした商品の依頼を受けます。
木にネジを切るのは大変です。ネジを切る材質が一定ではなくネジ山がこぼれるんです。できるだけ粘っこい材質がいいですね。

　当、たにてる工芸はネジ山をこぼれさす事なく、おまけに共木の香合なんかでも杢目まであわす商品を作ります。半回転くらい廻して、木の杢目を上下ぴったり合わせてのネジきりは至難の技と自負しています。

　ネジきりの商品はネジを切るまでの段取りで７〜８割の労力を使います。
ですから、余り少ない注文ですと非常に困ります…。段取りばかりで仕事がはかどりません。

　また、当方ではネジ山のピッチも変えることができ、木どうしだけでなく金属やプラスチックなどの異素材との組合せも可能です。まだまだネジ製品の展開の可能性があります。

写真は最近手掛けた杢入り樫材の香合です。(寸法　6.8cm×3.5cm）